SNS

SNSを運用する



投稿日:2022年4月10日 | 最終更新日:2023年11月6日

SNSの種類

SNSとは「ソーシャル ネットワーキング サービス」、つまり「社会的な繋がり・交流を作るサービス」です。

もうこれだけで、なぜ起業準備としてSNSを運用するのか分かりました。日本語にすれば簡単ですね。

欲しいですよね、社会的な繋がり。緩い人脈。

ですがまあ、人脈ってだいたいが緩いものだと思うのです。太い実家とか金持ちの親戚とかは人脈ではなく血脈ですからね。人脈って、友人の友人とか、知人とか、知人の同僚とかですから、そんなガチっとしたものではないです。

さて、SNSの種類ですが、検索しただけでも20種類とか出てきます。そんなもの全部考える必要はありません。有名で人の多いものだけ押さえておけば十分です。目的はSNS研究ではなく、起業のための「社会的な繋がり・交流」を作ることですから、人が多いところに行けばいいわけです。

不特定多数ではなくて、能面づくりの仲間が欲しいんだ、だから能面のSNSをというような極ニッチな場合でも、人が多いSNSの方が能面仲間は見つかりやすいです。

ですので、今回は有名どころに絞りましょう。


アカウントを作成する


Facebookアカウントを作る

Facebook

Facebookにアクセスしてアカウントを作ります。 個人のアカウントを作成したら、その後にビジネス用のページを作りましょう。

Facebookビジネス

Facebook

個人事業主の方でも、ビジネス用のページを作ることをおすすめします。


Instagramアカウントを作る

Instagram

Instagram

Instagramにアクセスし、アカウントを作成します。

名前(できればユーザーネームも)は会社名・屋号か主力商品名・サービス名にしておくのがおすすめです。

作成したアカウントは、プロアカウントに切り替えておきましょう。
プロアカウントでなければ使えない機能があります。プロアカウントにしても基本的に無料です。

Instagram2

Meta Business SuiteでFacebookとInstagramをまとめる

METAbusiness

Facebook Business Suite: FacebookとInstagramを1か所で管理 | Meta for Business

淡々とまとめて一箇所で管理します。
管理の手間は少しでも減らすことが正解です。


X(Twitter)アカウントを作る

X(twitter)

「いま」を見つけよう / X

X(Twitter)にアクセスし、アカウントを作成します。

名前(できればユーザーIDも)は会社名・屋号か主力商品名・サービス名にしておくのがおすすめです。

X(Twitter)は炎上しやすいので、公式情報発信用のオフィシャルアカウントと、交流用の代表個人アカウントを作っておきましょう。


Line公式アカウントを作る

Line

【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう|LINE for Business (linebiz.com)

淡々とアカウントを作ります。


YouTubeアカウントを作る

前段階として、会社名・屋号のGoogleアカウントを作っておきます(実際にまだなくても予定の名前で作っておきましょう。誰かに使われる前に使う!が鉄則です)。

作り方は個人用と変わりません。名のところに会社名・屋号を入れ、姓のところは空欄のまま、生年月日は代表者のもので問題ありません。

そのGoogleアカウントでYouTubeも運用できます。


noteアカウントを作る

note ――つくる、つながる、とどける。

誰でも簡単にアカウントは作れます。


Pinterestアカウントを作る

Pinterest – ピンタレスト

必ず「ビジネスアカウント」で登録します。


誰が運用するか決める

アカウントを作っただけではSNSは動きません。発信する人、運用する人が必要です。AIがやってくれたらいいですが、現状ではまだそれよりは広告代理店に頼む方が安くつきそうです。

というわけで、いわゆる中の人を決めなければなりません。代表者がやるか、誰か従業員がやるか、専門業者に頼むか…決めましょう。

よく「広告費をかけずにSNSだけでこれだけ集客が!」とかありますが、広告費の代わりにSNSの運用費をかけているだけです。

「自分がやればタダ」というのは間違いです。自分の人件費を無視していては商売は成り立ちません。むしろSNSの方が才能がない人がやったら費用対効果は低いかもしれません。

そしてやり方が分かっていても、やる時間がなければできません。経営者の時間をどこに使うかを考えましょう。代表者にSNSに使う時間がない、もしくは才能がないなら、人(又は業者)に任せるか、淡々と情報発信だけやって、集客は広告を使うのも悪くはありません。猫も杓子もSNSで上手くはいきません。

とはいえ、創業前の準備段階ではまだ広告は打てませんので、その間にSNSで見込み顧客を作っておくことができれば、ものすごく良いことです。時間がある内にがんばりましょう。

自動化ツールや運用サービスを使うのも一つの方法です。人を雇うよりも圧倒的に費用は安いです。


どのSNSに力を入れるか決める

SNS

SNSにもそれぞれ特色があります。


Facebook

実名であることが最大の特徴。文章、画像、動画、様々に使えるが、拡散効果はそれほど大きくはない。

年齢層は40~60代が中心。BtoB向け


Instagram

画像・動画が必須。形のある商品を売る人はここを外すことはできないここから直接販売もできる。拡散効果はそれほど大きくはないが、フォロー外からも見てもらえる確率が高い。

年齢層は10~30代が中心。BtoC向け


X(Twitter)

匿名の短文(140文字)投稿が特徴。拡散力が高いが、フォロワー数とトレンドに乗る力が必要。Instagramと異なり簡単にリンクが張れるので、外部への誘導効果も高い。

年齢層は10~40代が中心。炎上に注意。

Twitterは短文で簡単に発信でき、最近のバズるtweetの型はあおるようなものが主流なので炎上しやすく、注意が必要です。商売のアカウントで炎上するとプラスになることはありません。炎上マーケティングは結局、マイナスになることがほとんどです。特に、怒りの沸点が低い方は気をつけましょう。人は他人のことの方が冷静になれるので、人に任せる方が上手くいくかもしれません。

炎上しやすい話題としては、「政治・思想・宗教・性(LGBTを含む)・家族(出産、育児を含む)」があげられます。
「それじゃ何も言えない!」と思う方は、恐らく向いていません。炎上しやすい話題を避けて、当たり障りなくポジティブな話題を発信していきましょう。


Line

日本国民のほとんどが使っているといわれるほどユーザー数が多く、ハードルが低いのが最大の特徴。拡散ではなく、情報を伝えるのに使うツールです。例えば実店舗にきてもらうためのクーポンを配る等の利用法です。


YouTube

ここだけで情報を発信するのはレッドオーシャンですが、他と組み合わせて(自社ウェブサイトやTwitterなど)相乗効果を得られます。

セミナーが得意な先生業の方などは、他のSNSよりも集客効果が得られるかもしれません。解説動画がある方がSEOにも有利という説もあり、得意を活かせるならばやって損はありません。年齢層も全年齢がターゲットとなります。


note

noteはまとまった文章を書くのが得意な方、いわゆる先生業の方などにおすすめです。個人ブログよりもずっと読まれる可能性が高くなります。

ただ、本格的に情報発信をするなら、独自ドメインでやった方が長期的には良いと考えます。なぜなら、noteは過去に何度か炎上をしていますし(個々の記事がではなくnoteの運営がです。ここがTwitterの炎上とは違います)、利用規約の問題もあり、自社のコンテンツを丸ごと捧げるのは危険が伴います。このあたりは自己判断でお願いします。


Pinterest

本質的には、SNSというよりも画像検索エンジンです。

「ピン」と呼ばれる画像をユーザーが見つけてピン留めされたピンをさらに別のユーザーが見てピン留めして…という拡散のされ方が想定されていますが、ユーザーが過去にピン留めした画像の類似画像をおすすめしてくれるという機能が特徴的です。

これにより、フォロワー数が少なくても拡散する可能性があります。

ユーザー層はInstagramに似ていますが、ピンにリンクが設定できるので、InstagramよりもLPへの誘導などが楽にできます。
飲食や美容、インテリアなど、いわゆる女性向けで画像の美しさがものをいうジャンルにはおすすめです。


指標を何にするか決める

ゴールがどこにあるか分からない状態でとりあえず運用していると、SNSが大好きで向いている人以外は疲れます。

そこで、SNSを通じてなにを達成したいのか決めておきましょう。


各SNSで競合他社のアカウントを見つける

探す

目標を達成するために、成功している(と思われる)競合他社のアカウントを見つけます。なんのためかといえば、お手本にして真似るためです。

自分で試行錯誤して運用の方法を作っていくなんて、SNSの天才でなければ無駄なことです。天才や秀才のやり方を真似ても、凡人にはそっくり同じ成果を出すことは困難ですが、自分オリジナルの方法で試行錯誤しながらやるよりは、ずっと早く良い結果が出せます。偏差値40から東大生の勉強法を真似ても東大には入れなくても、地方国立大には入れるかもしれないのと同じようなことです。


お手本アカウントのフォロワー・フォロイーを調べる

フォロワーとは:自分のことをフォローしている人

フォロイーとは:自分がフォローしている人

ということで、お手本アカウントのフォロワー・フォロイー数を確認し、自分の目標値を定めます。上限なしならばそれはそれでかまいません。アルファアカウントはフォロイーが0または極小ということも珍しくありませんが、それを真似てもしかたありません。初心者には無理です。フォローしなければフォロー返しもしてもらえないと思った方が正解です。

そうしましたら、お手本アカウントのフォロワーのプロフィールを見て、自分のターゲット顧客だったらどんどんフォローしましょう。
「いいね」や、もしできればコメントなどもしておけばより良いです。地道な作業ですが、これを繰り返すことでターゲット層のフォロワーが増えていきます。読むだけなら簡単ですが、実際にはかなり時間と手間がかかります。この部分を人に頼むというのもありです。


文章の見本を探す

お手本アカウントのバズっている投稿を見つけてピックアップしていきます。

それを時期、内容などで分類し、パターンを集めます。

ここまで来れば何をすればいいのか分かりましたね?

その投稿をそっくりそのままパクるのではなく、文章の構成を真似て、内容や文体は変えて、投稿していきます。パクらず真似る。そのうち、自分の投稿でもバズるものが分かってきます。


写真の見本を探す

上記の写真パターンです。ただ、写真は文章よりも簡単にとれる分、本質を真似るのは難しいです。


動画の見本を探す

動画についても上に同じです。本人出演系については見た目や喋りの善し悪しもあるので、真似るのはなかなか難しいです。その場合は、潔く諦めるか、真似やすい顔出しなしやアニメーション系をお手本にしましょう。


投稿内容のテンプレートを作る

探し出した見本を分析して、自分用の投稿内容テンプレートを作っておくと便利です。

写真は難しいかもしれませんが、文章や動画は、見本から骨組みを抜き出すことができれば作れます。文章や動画の構成を捉えることが大切です。

構成が分かったら、それにあわせてネタを入れていきます。何度もやっていくうちに、だんだん楽に作れるようになってきます。

SNSの運用には意外と地道な努力が多く大変ですが、時間のあるうちにがんばっておきましょう。

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